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私の原風景にたたずむ犬 [ワンコ日記]

昨年、私はペットショップで大型犬(ゴールデン)を買いました。その帰り、私の家族とその子犬を乗せた車を走らせながら、幼かった頃の記憶を思い出していました。幼かった頃、私のそばには年老いた一匹の大型犬がいました。その記憶です。

その犬種は...よく憶えていません。雑種の和犬だと思いますが、とにかく大きい犬でした。たぶん、普通の大型犬サイズ(秋田犬ぐらい?)だったのでしょうが、幼かった私には「牛」の様に大きく思えました。

私の実家で飼っていたその大型犬「呼び名:リキ」は、私の記憶の中では既に年老いていました。いつも眠そうな眼、だらしなく半開きの口、軽い皮膚病で不揃いな毛。いつも放飼い状態だったため、食事の時以外はよく一匹で散歩に出かけていました。

だから、時々、保健所の野犬狩りに捕まりました。そんな時、近くの子供たち...その頃の私から見れば年上ですが...が保健所に掛け合って、「リキ」を取り返してくれたそうです。彼ら子供達にとって、「リキ」は遊び仲間だったんでしょうね。まあ、「リキ」にペンキ(黄色でした)をなめさせたりする様な悪戯もやってましたが。

「リキ」の最期はあっけなかったです。いつもの様に一匹での散歩の途中、踏切で特急電車にはねられて死にました。私の親は「耳が遠くなって、警報器の音が聞こえなかったんだろう」と言ってました。

それから...しばらくの間、実家では大型犬でなく、小型の雑種犬を飼ってました。まあ、今の様なペットとしてではなく、番犬としての飼い犬でしたから、「リキ」を思い出さない様に大型犬を避けたとは思えませんが...どうかな...。

 

そして、今、実家を遠く離れたところに住む私の家には大型犬(さきほどのゴールデン)がいます。同じ大型犬ながら、「リキ」とは正反対の満一歳のおてんばです。そんなゴールデンを見ながら、私の子供達はどんな原風景を心に残すのでしょうか。

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